(一社)日本塗料工業会登録 ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆
登録番号 K03088 (モーエンアクア サンディング)
登録番号 K03089 (モーエンアクア フラット各艶消し)
■ 特 徴
☆ 国土交通省防火材料・防耐火構造の性能評価において、防火材料として「不燃材料」認定を取得した水性塗料です。
☆ 財団法人日本建築総合試験所の防火性能試験において、JIS A1321-1994に基づく「難燃1級」試験に合格。
火災でも燃えにくく、有害ガスが発生しにくい塗膜を形成します。
☆ シックハウス症候群の原因とされる、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレンなど、厚生労働省の14特定化学物質を含まず、有機リン系の難燃剤を使用していない安全性が高い水性難燃塗料です。
☆ 低VOCのため、塗装中・塗装後においても臭いは殆どありません。
☆ 乾燥性が速く、塗膜物性・質感は溶剤型2液ウレタン塗料と同等の塗膜性能があります。
■ 用 途
● 住宅・マンション・ビル・店舗・ホテル・学校・幼稚園・展示会・イベント会場など建築物件の木部内装全般
■ 品 種
● モーエンアクア サンディング (下塗り・中塗り用)
● モーエンアクア クリヤー (上塗り用・艶ありタイプ)
● モーエンアクア 半艶消し (上塗り用・5分艶タイプ)
● モーエンアクア 全艶消し (上塗り用・艶消しタイプ)
● モーエンアクア プライマーNEO (下地処理用・必須商品ではありません)
より難燃効果を向上させる際に用いる下地処理用塗料です。塗装合板が、防炎製品(ローパーテーションパネル、展示用パネル、祭壇、災害用間仕切り等)の試験評価基準に合格しました。(残炎時間0秒・残じん時間0秒・炭化面積70㎠以下)含まれる難燃薬剤の影響で、塗装乾燥後に塗膜がやや白みを帯びます。目的の仕上がり色への影響に注意してください。
プライマーNEOを用いることで、塗装品が無条件で防炎製品と認められることではありません。防炎製品と認められるには、お客様にて塗装品を試験の上、申請する必要があります。
■ 標準塗装仕様
仕様品合格の為、必ずサンディング2回・フラット1回の工程で仕上げてください。 着色される場合は、下地処理後『ワンダー水性1液型』で着色してから標準工程をおこなってください。 |
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工程 | 塗料名 | 塗布量 | 乾燥時間/20℃ |
下地処理 | 素地研磨 #120~#180 | ||
※難燃薬剤塗布 (必要に応じて) |
モーエンアクア プライマーNEO | 60g/㎡ | 3時間 |
下塗り | モーエンアクア サンディング | 80g/㎡ | 2時間 |
研磨 | ブツ取り #320~#400 ※軽く行うこと | ||
中塗り | モーエンアクア サンディング | 80g/㎡ | 3時間 |
研磨 | #320~#400 | ||
上塗り | モーエンアクア (クリヤー・半艶消し・全艶消し) |
60g/㎡ | 1晩 |
■ Q&A
Q.幼稚園の改築工事物件で、二階内装の羽目板を杉板で施工したところ、所轄の消防署からの内装制限による改善指導があった。工事はほぼ完成しており、いまさら不燃認可木材でやり直すわけにもいかないので困っている。 また、市町村コミュニティセンターの新築工事物件を現在設計中であり、この内装に地場産木材(スギ・ヒノキ)を使用予定だが、内装制限のため建築確認で問題となっている。 「モーエンアクア」を塗装する事で内装制限をクリアできないか? モーエンアクア塗装で木材の難燃化は可能なのか?
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A.「モーエンアクア」は不燃材料上に塗装した塗装物としての試験で不燃材料認定(NM-0700)を取得しており、これを可燃物の木材に塗装したからといって木材そのものが難燃材料(準不燃材料・不燃材料)になるわけではありません。 しかしながら、「モーエンアクア」を塗装する事により、少なくとも木材の表面へ難燃性を有する塗膜が形成される為、このことが評価されれば許可を得られる可能性はあります。従って、「モーエンアクア」のカタログ及び国交省認定書一式を関係各所へ提出して確認する事をお奨めします。 平成16年4月埼玉県の幼稚園にて内装制限部分に塗装で許可となった実例をはじめ、全国で同様例があります。◇ ◇ ◇ ◇ ◇Q.防火塗料の中には木材用のものがあるが、それらは塗膜を極端に厚塗りにしなければならず、また塗膜ボケにより木目が活かされてないものが多いが、「モーエンアクア」はどのようなものか?
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A.厚塗りタイプの耐火塗料や防火塗料は、熱が当たると発泡して炭化層を形成するものが多いのですが「モーエンアクア」はこのタイプではありません。「モーエンアクア」はJIS-A-1321(1994)に基づく難燃一級試験合格品及び国交省不燃材料認定品として、あくまでも建築塗装現場で一般木部塗装仕上げが簡単に出来るように設計されております。しかも、その塗膜は全くボケずに木目をそのまま綺麗に活かして仕上げる事が出来ます。◇ ◇ ◇ ◇ ◇Q.着色(染色)仕上げはどのようにするのか?
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A.「モーエンアクア」は下塗りも上塗りもクリヤーの為、着色する場合は木材へ直接下地着色としてJIS難燃一級試験合格品「ワンダー水性1液型(各色)」を塗装してください。◇ ◇ ◇ ◇ ◇Q.不燃木材や準不燃木材へ「モーエンアクア」の塗装は出来るのか?
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A.難燃薬剤を加圧注入した木材(不燃・準不燃など)は基本的に水性塗料と相性が悪いとされております。「モーエンアクア」も水性ウレタンなので同様に塗装は出来ません。 その場合は、溶剤タイプのウレタン難燃性塗料「モーエン3」をご使用ください。